機能比較

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では、3つのソフトの比較を行ってみます。どのソフトも使い慣れているのですが、新バージョンなので、知らない機能もあるので、ヘルプや解説書を読みながら確認して比較しています。なお、耐震チェックは一般診断版(ソフトウェアプロテクト)で比較しています。

 耐震チェック HOUSE-DOC 安心精密診断
 価格(定価)  16,800円  157,500円  367,500円
 年会費  無料 無料  31,500円
診断種類 一般診断法 一般診断法
精密診断法1
一般診断法
精密診断法1
精密診断法2
N値計算 標準搭載 オプション 標準搭載
引抜きによる
金物計算
× × 標準搭載
 建物重量の精算 × ×
 図面下図  ○DXF ○JWW等 ○bitmap
 写真管理 × ×
 建防協評価 × △(過去取得) △(過去取得)
 豊富なチェックリスト  ○
 補強案  × 3つ(同一ファイル)  別ファイル
 簡易見積書作成機能 × ×

想像以上の多機能な「耐震チェックⅢ」

低価格ですが、非常に多機能です。ミドルレンジのHOUSE-DOCでもオプションのN値計算を標準で搭載しています。また仕口ダンパーのような柱頭柱脚に直接取り付ける金物にも標準で対応しています。診断時に使いたいチェックリスト・報告書の項目も多彩で、調査データの保存にも適しています。
一方、診断に重きを置いている(診断ソフトなので当たり前ですが)ので、N値計算以外では、補強設計に向いている機能は少ないし、写真管理や補強案の管理も出来ません。また建築防災協会の評価も過去に取得しておらず、知名度の点でも劣っているのも事実です。

また精密診断法1に対応する版や、USBプロテクトで使い勝手が向上する版も発売されています。価格は、一般診断+精密診断ソフトウェアプロテクト版は28350円、一般診断のハードウェアプロテクト版は33600円、一般診断+精密診断のハードウェアプロテクト版は48300円です。HOUSE-DOCのバージョンアップ価格が定価52500円であることから考えると、どれもかなり値頃感があります。

シンプルで完成度の高い「HOUSE-DOC」

多機能さを競う風潮があるなか、当初の機能を踏襲しつづけていて新機能が非常に少なく機能数も耐震checkよりも少ないのではないか?と思われるHOUSE-DOCはある意味非常に異色な存在です。
ただ一つ一つの機能は、非常に完成度が高く、操作性が高いのが特徴です。写真管理ソフトは、図面上に写真の位置を張り込めるので、撮影地点の管理が非常にやりやすいのがポイントです。またベストセラーCADのDRA-CADの開発元なので、CAD操作が非常にこなれているし、下図のCADファイルや出力もDXFだけでなくJWWやDRA-CAD、AutoCADなどにも対応しているのが特徴です。
同一ファイルに、診断結果だけでなく、補強案を3つも保存でき、比較ができる、アップデートもソフト上で簡単に行えるなど、スペックにあらわれない機能が魅力です。
反面、金物計算がオプションだったり、独自の機能が少ないのが残念です。

真似できない高機能な「安心精密診断2012-2」

他のソフトでは真似できない点が二つあります。まずは地震力。通常建物の重さによって、地震力は変わってきます。他のソフトでは、重さは3段階などで、かなりアバウトに計算しています。しかし安心精密診断2012は、標準で構造計算ソフト並の荷重計算に対応しています。最初のマスタも多彩であり、複雑な建物や、部分的に仕上げが違う建物などの建物重量を的確に計算できます。半地下などで1階重量が低いものも適確に計算できます。従って耐震診断評点も、更に正確なものになりますので、信頼性が非常に高まります。もっとも荷重計算は構造計算の知識が不可欠です。kizukuriやHOUSE-ST1などを使っている人にとっては簡単なことですが、構造計算自体やったことがない人には敷居が高いかもしれません。
そして2012-2は、精密診断法2(保有水平耐力計算)に対応します。2012年改訂版では、精密診断法2からは、学校、幼稚園などの木造公共施設の診断が可能となっています。2012年改訂版発売から2ヶ月あまりで、その対応をしてしまった東京デンコーの技術力には頭が下がります。もっとも精密診断法2への対応は、相当前から準備していたみたいですが・・・。
保有水平耐力計算は、精密診断法1の入力データで計算できるので、ある意味手軽です。しかし計算書は100枚を超える場合もあり、また内容を説明するにはそれなりの知識と技量が必要になります。そういった意味で、このソフトは使う人を選ぶ本当のプロ向けのソフトなのかもしれません。

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