2012年改訂版木造住宅の耐震診断と補強方法対応の診断ソフト比較と考察

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2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法
対応耐震診断ソフトの比較と考察

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2012年6月に改訂された木造耐震診断と補強方法。ようやく対応のソフトが出てきたので、今後の主流となると思われるソフトを価格別に3種類揃えて比較しました。すべて正規購入であり、メーカーから頂いたり借りたものではありません。よってメーカーからの依頼で記事が曲がることはありません。
※一応HOUSE-DOCの販売ショップ(なまあずショップ)を一部門として持っている会社であるので、完全に公平な立場ではないことを記しておきます。

今回比較するのは、低価格な「耐震チェックⅢ」、ミドルレンジの「HOUSE-DOC」、高価格帯の「安心精密診断2012-2」の3本です。比較的早くに新製品をリリースし、注目度の高い、3製品を選んでみました。

低価格で高機能な「耐震チェックⅢ」

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低価格なもの、シェアウェアなど他にありますが、一番信頼性の高く、ユーザー数が多いと思われる「耐震チェックⅢ」を選びました。価格は1万円台です(※一般診断・ソフトウェアプロテクトの場合)。バグフィックスも積極的であり、過去のバージョンのユーザーの評価も高いです。またソフトウェアプロテクトとUSBプロテクト版を出したり、一般診断のみのものと、精密診断もついたもの、と別パッケージになっていたり、買う人の選択をよく考えたパッケージとなっています。
<今回は一番低価格な一般診断法・ソフトウェアプロテクト版をテストしています>

信頼性の高い助成金対応の診断利用が多い「HOUSE-DOC」

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昔、東京都で指定されていた「DOC-W」という旧耐震診断ソフトから、ユーザーインターフェイスを一新し、2004年版に対応したHOUSE-DOC。Ver3になって2012年版に対応しました。過去のバージョンでは、日本建築防災協会のプログラム評価を受け、公的な助成金を使った診断に非常によく使われる耐震診断プログラムでした。価格は10万円台とメインストリームに位置し、ユーザー数が多いのが特徴です。
高機能で構造技術者向けの「安心精密診断2012-2」

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構造計算プログラムの老舗の東京デンコーが放つ、プロの構造技術者向けの耐震診断ソフトです。価格も30万円を超え、下手な構造計算ソフトよりも高いです。年会費も馬鹿にならない金額です。その分、開発にお金と時間がかかる機能を多数搭載しています。そのため他社でできないことが、できるのが特徴です。しかし求められる技量も構造技術者レベルを要求されるため、誰でも簡単に、とはいかいのも現状です。果たしてどのような方が使うべきか?今回はその当たりにも目をむけていこうと思います。
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