操作性比較

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それでは操作性はどうか?。操作性は、好みもあり、簡単に比較できるものではありません。先に書いておきますが、極端なマイナス点があるソフトはありません。

 耐震チェック HOUSE-DOC 安心精密診断
 Windowsの
最新のUI
 ×古い  ○MSOffice準拠 ×古い
拡大縮小  △ ○ マウスで簡単
ダイアログ表示  図面上に重なる
ことがある
あまり図面と
重なりません
画面の広さが
可変します
補強案の切り替え 標準搭載 オプション 標準搭載
ヘルプ  ×  ○充実 ×
 説明書  ×PDF ×PDF ○付属
入力部材数 多い 少ない 多い・複雑
オンラインアップデート × ×
重複入力のチェック × ○(不可) ○(不可)
画面チェックのしやすさ △見にくい ○見やすい
3Dでチェック
△見にくい
グリッド外の入力 × ○節点移動

若干ストレスのたまる「耐震チェックⅢ」

画面構成がWindows95時代と同様で、古めかしいです。またアイコンが小さく、意味がわかりにくいので、最初はかなり戸惑います。複写のアイコンが、テープレコーダーの早送りみたいですし、慣れるのに時間がかかります。
床を重ねて入力できたり(結構ストレスたまります)、有開口壁の連続入力も癖があったりと、なかなか難しい部分があります。また画面上でチェックするのが難しく、入力チェックに時間がかかります。
また、グリッドが、910とか1000とかに固定になります。その他については、工夫して入力(グリッド外の入力ができます)できますが、グリッドが不整形な建物の場合、かなり入力しにくいです。
低価格なのでこのあたりは仕方がないのかもしれません。
ピカイチの操作性と入力の速さを誇る「HOUSE-DOC」

マウス操作で、簡単に拡大縮小、通り芯を入れられたり、通り芯間の距離を変えられたりできるのは、やはりCADメーカーの強み。圧倒的に操作が楽です。また画面上でチェックがしやすいのがポイントで、耐震診断団体で、チェックを行う方々の評判が非常に高いのも頷けます。機能が少ないので、迷うことも少ないです。
また、診断・補強とも最低限の入力でできるのがポイントです。例えば部屋名などは、診断には関係ないですが、各ソフト入力が必要だったりします。HOUSE-DOCでは診断に不要なものは入力しなくても大丈夫です。そのため、診断までの時間が非常に短いです。あとで帳票を整えるときに、部屋名などは入力すればいいのだから確かに、このあたりのアドバンテージは大きいです。
またVer3になり、リボンメニューやクイックアクセスツールバーなど、最先端のユーザーインターフェイスを使っているのも特徴です。それでいてキーボードでの作業にも配慮されているわけですから、鬼に金棒です。

慣れれば楽だが、初心者には難解な「安心精密診断2012-2」

こちらも古めかしいインターフェイスです。画面上部のタブと右側のボタンで操作するのですが、重複していたり、一致していなかったりで最初は戸惑います。ただ、アイコンやタブは、すべて文字付き(そういえばアイコン記号はない)なのでわかりやすいです。拡大縮小は左側の縮尺をクリックして行うので面倒です。また戻す・進むも、左側に独自のユーザーインターフェイスで戸惑います。また使う部材は、自分で選んで登録してからでないと入力できないなど、まどろっこしい部分が多数存在します。機能数が多いのでどうしても画面にボタンがたくさんでてしまうのは、仕方がないのかもしれませんが、機能にアクセスするスピードを考えれば、これもアリだと思います。
また部材の入力は右クリックで簡単に消えますし、壁を連続して入力したりは効率的で素早く行えます。
ヘルプはなく、詳細なマニュアルが付属します。マニュアルをよく読んで操作すれば、それほど難しいわけではありません。むしろ構造計算の知識や診断の知識がないと、かなり厳しくなります。ユーザーインターフェイスの壁と、診断・構造の壁の二つの壁を越えることが、このソフトを使えるかの鍵となるでしょう。

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