オリジナル砂消し開発プロジェクトME

このページは、マルチリスイレーサーの代替品を探してきて、あまり満足できるものがなかったことから、
「じゃあ自分で作ってみよう♪」ということで、なまあずソリューションで開発プロジェクトを開始しました。
もちろん成果物としてできあがるか?商品化は??とかはあとの話です。別にマルチリスイレーサーのコピーを作るわけではありません。マルチリスイレーサーが作られた昔のアメリカと、現在の日本では入手できるものも違います。もっとよい素材もあるはずです。より実用的なものを作れればと思っています。
2016年2月12日 試作品第一号作成
左側の細長いものが試作品第一号。まだ研磨剤を織り込んだだけ。これでも若干は消えますが、日本の高性能のプラスチック消しゴムにも劣るレベル。これから調合を開始します。
消しゴムの成分と種類
消しゴムは、成分により2種類存在します。いわゆる消しゴムは、名前の通りゴム(天然ゴム)を使用するものです。しかしながら現在の日本ではほとんど存在しません。
まず1種類目は、天然ゴムを使っているもの。天然の生ゴムに、サブスティチュート(塩化硫黄+植物油等の混合物)と研磨剤を入れるものです。型崩れしやすく独特な匂いがします。固めのテイストで、今でも鉛筆の後ろについている小さいものは、この種類に該当します。ただし、消え味は劣ります。
2種類目は、日本で普及しているプラスチック消しゴムです。こちらは塩化ビニル樹脂と可塑剤を混合後、加熱成形して得られるゲル状のものです。MONO消しゴムなどに代表されてます。エアインシリーズのように多孔質セラミックスパウダーやエアー入りカプセルパウダーを合わせて、更に軽いタッチを実現しているものもあります。
一方、砂消しは、研磨剤を消しゴムに入れているものです。顔料や染料が紙の繊維に強く吸着している場合などに、紙の繊維ごと除去して字を消します。よって紙面は必ず荒れます。マルチリスイレーサーはこの紙面の荒れ具合が少ないから好評なのです。若干インクを吸い上げているでは?と思えるくらいです。もっとも、なまあずソリューションで実験した結果、原理自体は同じで紙を削っているのですが、紙が荒れにくいだけのようです。
一般的な消しゴムの自作方法
ネットや本に書いてあるとおり、一般的には、天然ゴム+サブスティチュート+研磨剤です。プラスチック消しゴムは、塩化ビニル樹脂と可塑剤です。ですが、もっと手軽に作る方法があります。
材料
・ガム(かみ終わって味がなくなったもの)
・中性洗剤
・チョーク粉
この3種類の材料でできあがります。理由は、ガムの中にポリエチレン樹脂や炭酸カルシウム、ポリ酢酸ビニルという樹脂があるのです。また洗剤はガムを溶かす成分が入っています。チョークはガムに足りない炭酸カルシウムなどを補うために使います(固くなります)。調合の変更で固さや消えやすさは変わります。
(参照 消しゴムboxのサイト)
きちんとした材料では、ポリ塩化ビニルやフタル酸ジオクチル、炭酸カルシウムなど集められればできますが、環境ホルモン問題もあるので、お勧めしません(愛知県総合教育センター・愛知エースネットHP・化学のページより)
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